日中友好??
この度、初めてブログに投稿します。英語版ともども宜しくお願いいたします。
今回は日本と中国の首脳が最近になってしきりに口にする「日中友好」という語への疑問を投げかけたいと思います。そもそも反日暴動以前の日中関係は友好的であったか?このところの中国は周辺諸国に露骨な軍事的圧力をかけているのは周知の通り。急激な軍拡ばかりか、台湾海峡、日本近海での暴挙など挙げればきりがありません。
日本と中国は敵対関係にある。これが実態であり、第二次大戦時の旧日本軍による「蛮行」よりもずっと深刻な問題です。両国の歴史認識が一致しようがしまいが、あれは過去の脅威なのに対し、中国の暴挙は現在の脅威なのです。
靖国参拝が好ましくないというのは理解できます。今の段階では、靖国神社が明治政府による国策神社という性格を払拭しきれていません。また、欧米諸国も参拝を好ましく見ていないのは事実です。ただ、同じ旧連合国でも欧米からはあそこまで高圧的に参拝中止を求められてはいません。結局のところ、日本国民が自ら納得した参拝中止ではなく、中国の圧力による参拝中止では、後々まで両国の紛争の火種となりかねません。
ともかく、いつわりの「友好」など求めても無意味です。今の日中は敵対関係にある。この事実はしっかりと踏まえる必要があります。
「中国・朝鮮半島&アジア太平洋」カテゴリの記事
- 中国の主権概念は中露枢軸の分断をもたらし得る(2023.05.26)
- 昨年末の日中対話「日中50年の関係から読み解く次の50年」に参加して(2023.02.28)
- イギリスはインドを西側に引き込めるか?(2022.07.07)
- インド太平洋戦略の曖昧性(2020.01.31)
- 米欧と日本は、ロシアと中国に対しどのように共同対処できるか?(2018.05.10)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 日中友好??:
» 靖国神社-ダイナミズムとセンチメンタリズム [ニッポンを生きる!]
私の手元に一葉の写真がある。白い詰襟の衣袴に白い制帽、俳優の伊藤英明(『白い巨塔 [続きを読む]
» 日本の国家戦略を「地政学」から提言する! [神風特攻ブログ:燃えよ!ニッポン:武士の国!]
「地政学」 とは何か?英語で書けば ”Geopolitics”!「地理政治学」 [続きを読む]
コメント