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2005年8月29日

英米特別関係について注目のサイト

英米特別関係は、世界の自由民主主義の拡大ばかりか平和と安定にも大きく寄与してきた。両国の首脳の名前を挙げるだけでも、その重要性は際立つ。フランクリン・ローズベルトとチャーチル、ケネディとマクミラン、レーガンとサッチャー、そしてブッシュとブレアにまでいたる。世界での民主主義の拡大を望む者なら、彼らの偉業がわかろうというものだ。今後も英米関係が大西洋同盟の中核であることは間違いない。

英米の戦略提携について注目すべきサイトについて述べたい。これから紹介する英米戦略情報審議会(British American Security Information Council1987年に設立された独立の研究機関である。BASICは「世界の安全保障政策の形成と政策優先順位の評価に一役かうとともに、ヨーロッパとアメリカの一般市民が安全保障政策への関心をたかめるように啓蒙活動を行なう」としている。主な研究分野は核兵器、軍事戦略、軍備管理である。こうした問題に関してアメリカとヨーロッパの双方で事情をよく理解したうえでの議論を活性化するために、BASICはロンドンとワシントンに拠点を置くととにもNATO諸国とも緊密な関係を持っている。

現在のBASICには以下のプロジェクトがある。

(1)   核兵器と大量破壊兵器

このプロジェクトでは全世界での核兵器と大量破壊兵器の廃棄を目指している。そのため、世論の関心の喚起とともに軍備管理の透明性を高めるように訴えている。最近はイラン、NPT、ミサイル防衛が重要な課題となっている。また、イギリスがトライデント・ミサイルに代わる戦略核兵器を導入すべきかという議論も取り上げている。テロとの戦いの時代に核抑止力がどれほど有効かは重要な問題である。

(2)   大西洋地域の安全保障

このプロジェクトではヨーロッパでの紛争解決機能の強化のため、国連、OSCE、EU、NATOと緊密な関係を保っている。NATOの拡大も重要な問題である。

(3)   武器輸出

途上国での紛争の多くは小火器や小型兵器が用いられている。こうした兵器の殆どはアメリカとヨーロッパから輸出されている。BASICは武器輸出の規制に向けて行動規範を作り上げようとしている。

大西洋同盟の繁栄は世界の安全保障の要である。英米特別関係は、その中核である。BASICは政府とも民間機関とも緊密な関係を保っている。このサイトは多いに衆目に値する。BASICのブログにも注目すべきである。

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コメント

グローバリズム批判のジョン・グレイ教授を、尊敬しています。
FAWLSE DAWNの補遺を載せています。
グローバリズムはいずれ崩壊します。
そのとき、ずさんな論理は誰の目にも明らかとなるでしょう。

投稿: pocoapoco | 2005年8月29日 15:07

コメントありがとうございます。著者の許可を得ての補遺をブログに掲載するなんてすごいですね。

この記事にあるBASICでは経済のプロジェクトはありませんが、またのコメントを待っています。

投稿: 舎 亜歴 | 2005年8月30日 00:46

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