NHK「日本のこれから」:憲法9条
来る8月15日にNHKのシリーズ「日本のこれから」で憲法9条について取り上げます。局としては国民的な議論を盛り上げるためにも様々な意見の持ち主に話しを聞いたり、アンケートに答えたり欲しいということです。そのような事情から、私の元にNHKのディレクターから憲法9条に関する番組制作について話しを聞きたいというEメールが届きました。NHKのプロジェクト・チームがインターネットを検索してこのブログを探し当てたということです。
今週の月曜日にディレクターの方と渋谷のNHK放送センターで面会しました。その前にアンケートに答えたのですが、これがかなりの記述量のある質問内容です。当ブログを読んだ方ならもうお察しのように私は9条改正、それどころか全面廃止すべきだと考えています。
質問が10問ありますが、その中でもディレクターの方と議論が白熱したのは質問2で憲法9条が果たした歴史的役割を評価する理由に対する以下の回答と
ファシズムの粛清と軍国主義への懲罰には大きな役割を果たした。だが懲罰に永遠なものはない。刑期を終えてまじめに生活している元受刑者が社会に受け入れられるのが当然のように、主要先進民主主義国家の一員として地位を築いた日本は主権国家として当然の防衛権を回復すべきである。
質問6で自衛隊の海外での役割について多国籍軍の一員としての武力行使を肯定する理由に対する以下の回答です。
国際政治は力と力がぶつかり合うホッブスの世界である。理性と法が支配するカントの世界ではない。そもそも憲法は人権と国家統治の仕組みの規定であって、安全保障政策の規定ではない。国際政治の現実に合わぬ憲法なら破ってもかまわない。憲法守って国滅びよとでも言うのだろうか?
また日本自身のレジーム・チェンジが定着した以上、今度は世界のレジーム・チェンジに日本も関わるべきとの主張も加えました。いわば、憲法9条の廃止は欧米先進民主主義国重役クラブの一員である日本への一種の卒業証書と私は考えています。
また、日本という国のあり方として、アヘン戦争を契機とした日本の脱亜入欧による近代化についても言及しました。中でも日本の保守派が明治期の力による啓蒙から大正デモクラシーという国民主導の民主化を日本の誇りと考えないことへの強い遺憾の意を述べました。
その他にはアメリカとの関係、中国と北朝鮮の脅威、イラク、「対米追従」への不安、世界の民主化への関与など、中には憲法9条とは直接関係はなくても世界と日本の安全保障に重要な課題も話しに上りました。
2時間を超える話しは多い熱い議論となりました。細部では自分が何を話したかさえわからなくなりましたし、ディレクターの方からも時には鋭い質問もありました。NHKとしてはできるだけ多くの人に憲法9条に関する話を聞きたいということです。その中から、放送日当日にスタジオに来られる人も探しています。
ともかくアンケートには一人でも多くの人が答えて下さい。そして8月15日にNHKスペシャルを観て、憲法9条と日本の安全保障がどうあるべきかを考えてゆく時期になっています。
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コメント
舎さん、
ご無沙汰です。
アンケートには、答えておきました。その一部をブログにエントリしましたが(笑
不必要なご報告までに。
あと、メールアドレスが変わりましたので、こちらも、報告ですが。
投稿: forrestal | 2007年8月 1日 01:39
どうもありがとうございます。どうやら当日はスタジオに行くことになりました。何とかうまく議論できればと願っています。
投稿: 舎 亜歴 | 2007年8月 5日 23:10