ようこそ日本へ!イ・ミョンバク韓国大統領
韓国のイ・ミョンバク大統領が4月20日から21日にかけて来日する。グローバル・アメリカン政論が開設されてから、韓国について投稿するのは初めてである。当ブログの「中国・朝鮮半島&アジア太平洋」のカテゴリーでは中国と北朝鮮を中心に投稿をしてきたが、それは両国が我々の自由主義世界秩序に重大な挑戦を突きつけているからである。また、日本にとって両国の脅威は非常に大きなものなので、当ブログでは東アジアのどの国よりも頻繁に登場することになった。
しかし東アジアで最も危険な問題の一つである朝鮮半島の安全保障で、韓国が積極的に関わることは必要不可欠である。昨年の大統領選挙でイ・ミョンバク氏は親北派のチョン・ドンヨン氏を破った。イ氏は前任者のノ・ムヒョン氏の対北宥和政策を一掃したばかりか、日米両国との関係改善を模索している。これは極東の安全保障と悪の枢軸に対する戦いを格段に進展させるものである。だからこそ、今回の記事に「ようこそ日本へ!」と題名をつけたのである。
ノ・ムヒョン政権期にはバラク・オバマ氏がフォーリン・アフェアーズの論文で朝鮮半島の安全保障で韓国の役割の拡大を主張した際に、私は懸念を感じた。よく知られているように、ノ大統領の下で韓国はアメリカと日本との関係を悪化させた。しかし今や新しい大統領の韓国が役割を拡大することに懸念材料はない。
現在、イ大統領はアメリカと日本を訪問して東アジアの安全保障のために3ヶ国の関係を強化しようとしている。4月19日のキャンプ・デービッドでの共同記者会見で、ジョージ・W・ブッシュ大統領とイ・ミョンバク大統領はアジア太平洋地域での自由の拡大に両国が協力し合うことを表明した。また両首脳は北朝鮮の人権侵害に懸念を述べた。
朝鮮日報(イ・ミョンバク大統領、日米へ出発;4月15日)とAFP通信(イ・ミョンバク韓国大統領が来日;4月20日)の報道によると、イ大統領と日本の福田康夫首相は二国間と世界規模の問題で以下のことを話し合う。北朝鮮、気候変動、そして自由貿易協定である。
きわめて重要なことに、イ・ミョンバク氏は韓国が植民地統治に関して日本の謝罪を求めないことを宣言した。戦後の歴史を通じて、日本と韓国の関係は非常に「特異」であった。二国間の歴史と靖国神社をめぐって日韓関係は感情剥き出しの諍いに阻まれていた。以前の記事でも述べたように、私は靖国神社遊就館の国粋主義には賛同していない。しかし韓国と日本のナショナリスト達は、北朝鮮の脅威に直面している現状では歴史認識と靖国は優先度の低い問題だと理解しなくてはならない。日本の右翼が何をのたまおうとも、日本はレジーム・チェンジをとっくに経ており、何者もこの国をファシズムに戻すことはできない。
韓国と日本は共通の敵と共通の同盟国を有している。核兵器ばかりか、北の赤い悪魔は拉致によって両国に恐るべき脅威を突きつけている。「拉致被害者を救う会」によると、日本人が100人以上、韓国人は80,000人以上がピョンヤンのショッカーに拉致されている。残虐でならず者の北朝鮮は日本人以上に多くの韓国人を閉じ込めているのである。
共通の同盟国も冷戦後の危険に対処するうえで重要である。ブッシュ大統領が世界規模の民主化で両国の積極関与を支持しているように、NATOも日本と韓国との戦略提携を模索している。両国はワシントンとブリュッセルの期待に応えねばならない。
私は日韓両国の愛情に満ちた友好関係という絵空事は期待していない。しかし両国は二国間関係に過剰にとらわれるべきではない。日本と韓国が普通の関係となることは西側同盟全体に多大な利益なる。両国にとって真の脅威は北方の暴虎である。これは絶対に忘れてはならない!
| 固定リンク
「中国・朝鮮半島&アジア太平洋」カテゴリの記事
- エカテリンブルグ首脳会議と中露の取り込みに失敗したクリントン外交(2009.06.23)
- 北朝鮮核実験でオバマ大統領+日韓が試される(2009.06.01)
- 北朝鮮問題:ミサイル危機、中露枢軸への対処、後継者(2009.04.09)
- クリントン国務長官の「カミング・トゥ・アジア」(2009.02.14)
- ロシア・中国と欧米の関係:「新しき資本主義の祖国」が歩む道筋(2009.01.19)


コメント