イランとアメリカの微妙な経済関係
ヨーロッパ連合のハビエル・ソラーナ氏とイランのサイード・ジャリリ氏が交渉の最中にあるので、私はアメリカの対イラン輸出がブッシュ政権期に10倍に上昇したという議論を呼びそうな報道について言及したい。「悪の枢軸」という激しい非難、核不拡散とテロをめぐる対立、経済制裁といった両国関係からすれば予想外の事実である(“Despite tough talk, Iran still buys American”; AP; July 8, 2008)。
主な輸出品はタバコ、毛皮製衣類、彫刻、香水、楽器、ミリタリー・ファッションである。経済制裁の目的はイランの軍事力強化の阻止である。イラン人がアメリカの高級文化やポップ・カルチャーに関わる商品を買ったからといって特に懸念することは何もない。
問題はブッシュ政権期に小火器や航空機部品の輸出も伸びていることである。2004年には軍用ライフルが$106,635、ライフルの部品は$8,760がイランに輸出された。
より深刻なのは、イランがアメリカの軍事技術の入手に熱心なことである。イランはF14戦闘機と攻撃ヘリコプターの余剰部品を入手しようと手を尽くしている。実際にイラン・イラク戦争で深刻な航空兵力の不足に直面したのは、アメリカが戦闘用航空機の部品輸出を止めたからである。
グローバル経済は我々の自由民主主義から出てきたにもかかわらず、恩を仇で返すとは皮肉である。私はそれでも自由貿易と人的交流の拡大によって強く結びついた世界を信じている。しかし敵を打倒するためには強い規制も必要である。こうして我々の自由な世界秩序は守られるべきである。
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