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2009年7月23日

ACCJにて日本の安全保障に関する懇親会

在日アメリカ商工会議所の航空宇宙・防衛委員会の主催で6月24日に日本の防衛政策に関する懇親会が開催され、航空宇宙・防衛委員会と政府関係委員会のメンバーが招待されました。ゲスト・スピーカーは自民党の今津寛衆議院議員でした。今津議員は国会議員に初当選してから長年にわたって日本の防衛政策に関わってきました。自民党政務調査会調査役の田村重信氏が今津議員に随行していました。田村氏は日本語版ブログで私と友人である猫研究員こと高峰康修氏の恩師です。

ACCJは多くのイベントを主催して社会、経済、政治に関する意見交換を行なっています。しかし商工会議所はビジネスマンの組織なので、有名ホテルで開催されるイベントが多くなっています。幸運にも、今回のイベントは小規模でACCJの会議室で開催されたので参加費もそれほど高くはありませんでした。私の分野からしても、これは絶好の機会でした。

ACCJには様々な分野の委員会があり、私はCSR(企業社会責任)と政府関係の委員会に所属しています。委員会ごとに雰囲気は違ってきます。CSR委員会は比較的若く、国際親善と公益を追求する熱心な大学生のサークルのような雰囲気があります。他方で政府関係委員会と航空宇宙・防衛委員会は非常にプロフェッショナルです。メンバーの殆どは有名企業の経験の豊富な要職者です。

航空宇宙・防衛委員会は厳しい会員制限のあるクラブで、会議の発言内容は完全に秘密となっています。航空宇宙・防衛委員会のジャンピエール・ボーラット委員長によると、日本の指導者達との政策討論には相互の信頼関係が重要なのでこうした守秘義務があるとのことです。防衛政策や政界の内幕に関することには非常に敏感で外部に口外できない事柄が多いので、それは理解できることです。

今津議員の講演は日本の防衛政策形成の過程を理解するうえで非常に有益でした。一般に信じられていることとは裏腹に、自民党の政策チームの役割は最も優秀で頭脳明晰とされる官僚に引け劣らぬものです。

質疑応答での参加者の質問にも印象付けられました。日本語による質問の一言々々ら、質問者の方々が日本政界に関わってきた有様がよく表れていました。今津衆議院議員は私を含めた参加者からの質問に丁寧に応じました。この会合は素晴らしいもので、参加者とゲストの方々には今後も同席できる機会があればと願っています。

謝辞:

今津寛 衆議院議員

田村重信 自民党政務調査会調査役

ACCJ 航空宇宙・防衛委員会

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