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2010年1月11日

「日本・黒海地域対話」への招待

昨年12月に私はグローバル・フォーラム・オブ・ジャパンという日本のシンクタンクが主催する「日本・黒海地域対話」の案内状を受け取った。グローバル・フォーラムは日本国際フォーラムの姉妹機関で、私はそこが発行するオンライン政策討論サイトの百花斉放に数度の投稿を行なったことがある。

このイベントは1月27日に国際文化会館で開催される。議題となるのはロシアと欧米がウクライナとグルジアをめぐって抗争を続ける黒海地域での日本の役割である。黒海経済協力機構のレオニダス・クリサンソポロス事務総長(ギリシア)をはじめ、この地域の事情に精通したゲスト・スピーカーが招かれている。

黒海地域に関しては国際安全保障のうえで二つの死活的な課題がある。一つはエネルギーと天然資源である。以前にウクライナに対するロシアの圧力について述べたように、ヨーロッパへの石油と天然ガスのパイプラインはこの地域を通っている。よってロシアと欧米の間での古典的な地政学抗争は重要課題の一つである。さらに重要な問題は、色の革命を経たウクライナとグルジアは、西側の自由と民主主義を東ヨーロッパから旧ソ連一帯に広める最前線である。

当ブログで私がウクライナについて語り続けてきたのも、この国がソ連共産主義から欧米の民主主義への移行に成功することがベルリンの壁崩壊後のヨーロッパ大西洋地域の安全保障の基盤となるからである。これはルーマニアやブルガリアのようなEU新規加盟国について述べる際にも重要な課題である。

さらに黒海地域での日本の役割を議論するならトルコは極めて重要である。私が何度も述べてきたように、ケマル・アタチュルクのトルコとレザ・シャー1世のイランは日本の明治維新を見習って脱イスラム化と西洋化に突き進んでいった。よって、私は日本にはアメリカとヨーロッパが推し進めるこの地域の民主化を積極的に支援する大きな役割があると信ずる。

第一線の専門家の方々が集まってくるイベントに招待されて、私は非常に喜ばしく思っている。私にとって、そのイベントが黒海地域への理解を深めて国際的な政策形成者のネットワークへの参加してゆくうえでも良い機会となればと願っている。

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コメント

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

投稿: 株の投資 | 2014年1月26日 14:34

よろしくお願いします。

投稿: Σ・亜歴 | 2014年3月13日 23:10

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