横田基地での日米友好祭
私は8月22日に東京の北西にある福生市の横田空軍基地で開催された日米友好祭に行った。友好祭は毎年一度、在日米軍と福生市観光協会が共同開催している。横田空軍基地はアジア太平洋地域でのアメリカの軍事作戦の要衝で、在日米軍の司令部がある。
友好祭の間、空軍基地は一般市民に開放され、来訪者は出店と航空機の展示を満喫できる。日本の市民にとってはアメリカの文化と生活様式を身近に楽しめる良い機会であり、13万人が基地を訪れた。私は横田にやって来る人数のあまりの多さに驚いた。友好祭は2日間にわたり、ステージでは様々なアトラクションが上演された。
基地に到着するとすぐに、私は出店で食べ物を探した。買ったのはBLT(ベーコン、レタス、トマト)サンドイッチと飲み物である。出店ではドルと円のどちらも使えたが、お釣りの円札は皺だらけであった。日本では商店でも銀行でもきれいに皺を伸ばされた紙幣が使われているので、これはまさにアメリカ的である。
F22ラプター戦闘機は大人気
食事をとった私はアメリカ軍と日本自衛隊の軍用機が展示されている航空発着路に向かった。展示されていたのは、F4、F15、F16、F22といった戦闘機、A10攻撃機、SH60およびUH60ヘリコプターなどであった。F22ステルス戦闘機は大変な人気であった。この機種は沖縄からの参加である。
非常に興味深いことに、ヘリコプターの後部に4本の短いビニールの紐を見かけた。アメリカ軍の制服要員に、この紐が何か尋ねてみた。すると静電気を放電するための電線だということであった。ただしジェット戦闘機にはこうした電線はついていないそうだ。百聞は一見にしかず!どれほど精巧なプラモデルを作ったとしても、こうした興味深い事実には気づかなかったであろう。
来訪客は必ずしも軍事マニアばかりではない。無数の家族連れ、カップルなどもやって来た。中には夜の花火だけを目的に来る客もいた。当日は非常に暑く、気温35℃にもなる広く開けたアスファルトの飛行場にはほとんど陰がなかった。そうした熱波でも疲労の様子を見せないアメリカ兵の身体的耐久力は、強く印象づけられた。大統領の命令が一度下れば、兵士達が世界のどこでも戦闘に入れるのは何ら不思議ではない。
不思議なことに、左翼のデモは全く見かけなかった。横田には膨大な人数の来訪客が友好祭を楽しんだ。沖縄の人々はこのようなイベントを楽しめるのだろうか?アメリカ軍への感情には、本土住民と沖縄県民とでは大きな隔たりがあるようだ。
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